GUIDE
テイスティングに適したグラスの選び方
グラスの形は、香りの集まり方や口に流れ込む量に影響します。ただし、高価な専用品がなければテイスティングできないわけではありません。 比較しやすさと扱いやすさを基準に、自分に合うグラスを選びましょう。
1. 香りを比べるなら、口が少しすぼまった形
ボウル部分にふくらみがあり、飲み口が少しすぼまったグラスは、立ち上った香りを確認しやすい形です。 ステム付きのテイスティンググラスだけでなく、小ぶりなワイングラスにも似た特徴があります。
- 無色透明で、色や濁りを観察しやすい
- グラスの中で香りを確認できる程度のふくらみがある
- 飲み口が広すぎず、香りが一度に逃げにくい
- 少量を注いでも扱いやすい大きさである
2. 飲み方によってグラスを使い分ける
香りを細かく記録したいときと、ロックやハイボールを楽しみたいときでは、使いやすい形が異なります。 目的に合わせて使い分けると、無理なく記録を続けられます。
- テイスティンググラス
- ストレートや少量加水で、香りの変化を比べたいときに向いています。
- ロックグラス
- 大きな氷を入れやすく、冷却による味わいの変化をゆっくり楽しめます。
- タンブラー
- 水割りやハイボールなど、量のある飲み方に使いやすい形です。
3. 最初の一脚を選ぶ基準
初めて選ぶ場合は、香りを確認しやすく、洗いやすい小ぶりな透明グラスが実用的です。薄すぎるグラスは口当たりがよい一方で、 日常的な取り扱いに気を使います。継続して使えることを優先しましょう。
- 手に持ったときに安定するか確認する
- 鼻を近づけてもアルコールの刺激が集中しすぎない大きさを選ぶ
- 自宅で無理なく洗浄・保管できる形を選ぶ
- 複数銘柄を比較するなら、同じグラスを2脚以上そろえる
4. 比較試飲では同じ形を使う
二つ以上のウイスキーを比べるときは、できるだけ同じ形のグラスを使います。グラスが異なると、 香りの広がり方の違いをウイスキー自体の違いと感じる可能性があります。注ぐ量や置く時間もそろえると比較しやすくなります。
グラスを一つしか使えない場合は、水ですすいだ後に香りが残っていないことを確認し、順番による影響をノートに残しましょう。
5. 洗浄後の香りを確認する
洗剤、布巾、保管場所の香りがグラスに残ると、テイスティングの印象に影響します。使用前にグラスの内側を確認し、 気になる香りがあれば水ですすいで十分に乾かします。ほこりや水滴も観察の妨げになるため、明るい場所で確認すると安心です。
6. グラスによる違いもノートに残す
同じウイスキーを異なるグラスで試すと、感じやすい香りや口当たりが変わることがあります。 グラス名や形を記録しておけば、後から「この飲み方にはこのグラスが合う」といった自分なりの基準を作れます。